区民目線で考える「お金の使い道」のこと
「これって本当に必要だったの?」と思ったこと、ありませんか?
港区で暮らしていると、時折ふと目に留まる公共施設や工事の風景。
「こんなに立派な建物、誰が使うのかな?」「あの道、また掘り返してる…」と感じたこと、ありませんか?
それはきっと、多くの方が一度は抱いたことのある感覚だと思います。
なぜなら、そこに使われているのは、私たちが働いて納めた大切な“税金”だからです。
自分のお財布から出ているわけではないけれど、未来の暮らしを支えるお金。だからこそ、無駄にはしてほしくない——そんな思いが、自然と湧いてくるのです。
税金は「預かりもの」という意識を持って
区の予算は、企業でいうところの「売上」ではありません。区民ひとりひとりが日々働き、買い物をし、納めた税金によって成り立っています。
だからこそ、行政はそのお金を「預かっている」という感覚を大切にしてほしい。
民間の企業なら、「この費用は本当に効果があったのか」「どんな人のためになったのか」という“費用対効果”が常に求められます。
行政も同じように、“誰のための支出か”“どんな成果が出たのか”を見えるかたちで示すことが、信頼につながるのではないでしょうか。
特に今、少子高齢化や災害対策など、限られた財源をどう使うかが問われる時代。
「一円たりとも無駄にしない」そんな気持ちで取り組む姿勢が、区民の安心と誇りにつながるはずです。
“声を届ける場”と“わかりやすい情報”をもっと
とはいえ、すべての区民が行政の仕組みや予算書を読みこなせるわけではありません。
だからこそ、行政の側から「どんなお金が、どこに、どれだけ使われているか」をもっと“伝える工夫”が必要です。
たとえば、予算をグラフや図解で見える化したパンフレットやサイト、地域ごとの説明会。
そして「この支出、本当に必要?」「ここにもっと力を入れてほしい」といった声を届けられる仕組みも、もっと気軽に使えるようにできたらと感じています。
区民と行政が“チーム”になって、よりよい使い道を一緒に考える。
その関係性が、まちへの信頼と愛着を育んでいくのではないでしょうか。
最後に:税金の使い道を“自分ごと”にするということ
税金のことは、難しいし、なんとなく遠いもの——そう感じる方もいらっしゃるかもしれません。
けれど、それは日々の生活を支える「未来への投資」。
子どもたちの教育、高齢者の支援、防災の備え、美しい景観やまちの安全…
どれも、明日の港区をつくっていく大切なお金の使い道です。
だからこそ、一緒に考えていきたいのです。
「これはいいな」「これはちょっと違うかも」と、声を届けられるまちに。
私たちの手で、誇れる港区を、少しずつ育てていきましょう。
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