ハラスメントを許さない社会へ

政策
ハラスメントを許さない社会へ

「女性だから」で傷つかない未来のために

見えないハラスメントが、今もある

「女性起業家」として活動していると、何気ない一言に心がざわついたり、態度の端々に“上下”を感じたりすることがあります。
たとえば、男性経営者との打ち合わせで、「え?社長さんなの?」「可愛いね、頑張ってるね」と、見下しと軽視が混ざった言葉を浴びた経験。
行政との連携を試みても、「若いから」「女の人には難しいかもね」と、真っ正面から向き合ってもらえない場面。

こうしたことは、声に出しにくいし、周囲にも“被害”として伝えづらい。
でも、確かに心を傷つけ、自信を削り、挑戦を遠ざけてしまう現実があります。


小さな違和感を「なかったこと」にしないために

ハラスメントは、暴力的な言葉や行動ばかりではありません。
“空気”や“視線”のように、見えにくい形で私たちに降りかかることもあります。
けれど、どんなに小さな違和感でも、それが何度も重なれば、やがて人の行動を止めてしまうものです。

特に女性起業家にとって、それは“声を上げないリスク”と“声を上げるリスク”のはざまにある選択。
そのどちらもつらいのなら、必要なのは「安心して声を上げられるつながり」ではないでしょうか。


ひとりで立ち向かわない。“つながり”が支えになる

港区には、志を持って起業に挑む女性がたくさんいます。
一方で、同じような壁にぶつかっている方も少なくありません。

だからこそ、まずは**「起業家同士のつながり」**を大切にしたいと思います。
お互いの経験を分かち合い、「それ、私もあった」と言い合える場所があるだけで、心は軽くなります。

そしてもう一つは、地域や行政とのつながりです。
行政は本来、中立で公平であるべき存在。けれど、そこに「女性起業家の目線」が届かなければ、制度もサポートも片手落ちになってしまいます。

だからこそ、女性の声が届くしくみ、そしてその声を受け止める行政・法人・地域社会が必要です。
互いに信頼し合い、学び合いながら、“対等な関係”を築いていくことが、ハラスメントを生まない社会への第一歩になると信じています。


最後に:自分を信じ、声を上げることを恐れないで

誰かの一言で傷ついたとき、それでも立ち止まらず、前を向いて歩いてきた女性たちがいます。
その勇気を、私たちはもっと讃えていい。支え合っていい。

ハラスメントをなくすためにできることは、まだまだたくさんあります。
「女性だから」「若いから」「母親なのに」——そんな言葉に縛られない社会を目指して。

港区から、“ひとりじゃない”というあたたかいつながりを広げていきたいと思います。

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